クラミジア♀の症状
26歳になるOさん♀は、最近自分のおりものが変だ、
とのことで来院された。
どんな風におかしいのかと、尋ねてみると、
「おりものの量がちょっと増えて、黄色っぽくて、時々、出血が
ほんの少し出る感じです。あっ、あと、お腹が何となく痛いで~す。」
とのこと。
早速、診察してみると、確かに、すっごく悪い感じはしない。
だけど、検体を採取するために、綿棒を子宮の入り口部(頸管)
で、回転させると、その部位から、うっすらと出血してくる。
いわゆる子宮頚管炎っていうやつだね。これは。
あと、気付いたことといえば、双合診にて、
子宮およびその周辺に、軽い圧痛(押した時に痛むこと)が
認められたこと。
あらゆる感染症の可能性があったため、分泌物培養、クラミジア
PCR、子宮膣頸管細胞診をおこなったわけであるが、
結果は、分泌物からは、ガードネレラが検出され、クラミジアは
陽性に、細胞診はクラスⅡで炎症性の変化が認められた。
当然、クラミジア感染症である彼女の治療は、抗生剤の
経口投与となるわけであるが、最近では、アジスロマイシン
1000mgの1回のみの服用で、約10日目には、病原体である
クラミジア・トラコマティスが子宮頚管からいなくなるっていう、
なんともすばらしい治療が、トレンドである。
それにしても、世界一の製薬会社、ファイザーの考えることは
すごい。飲み薬なのに、一回こっきり。
この乗りは、何か他の病気でもあったな?と考えていたら、
そうだ、ぎょう虫の治療薬である、コンバントリンっていうのも、
トリコモナス治療のフラジールっていう飲み薬も、
確か、一回投与で治すんだったなってことを思い出した。
これらも、ファイザーの薬だよ。すごいな。ほんと。
話は、横道にそれたけど、Oさんの場合、もちろん、彼の方も
治さなきゃいけないよね。あたりまえだけど。
で、できたら、男女とも治療は早ければ、早いほうがいいな。
どうしてかというと、クラミジアによる続発症のため。
これは、男性よりも女性のほうが深刻な問題になる。
普通、感染症っていうものをイメージした時、
人体に病原体が、巣喰ってるって感じでしょ?
だから、抗生剤などを使って、病原体を殺してしまえば
それで終わり。治ったって感じ思うじゃない?
でも、よく考えてみて。小さい時に、膝小僧にけがをして、
いまだにその傷あとが残っているっていうことはない?
あるでしょ。
そういった状態を、瘢痕治癒っていうんだけど、
もし、そういったことが、お腹の中で起こったら、どうする?
女性だったら、薬でちゃんとクラミジアはやっつけたのに、
卵管という、とっても大切な器官(チューブみたいな構造です。)の
内部が、くっついちゃったり、ふさがっちゃったりして、
本来の役割をしてくれなくなっちゃうでしょ。
しかも、それどころか、本来妊娠っていうのは子宮内で成立するのに、
卵管が壊れちゃってるために、受精卵の輸送障害が起きて、
子宮外妊娠っていう、へたすれば、命を落としかねないことに
なってしまうかもしれない。
だから、すぐに治したいわけ。
もっというと、罹らないようにしてほしいわけ。
お願いします。
もちろん、今回のOさんは、もう薬をのみ終えていて、
1ヶ月したら、再検査して、治ったかどうか、
みてみることになってる。
(彼も別の医療機関で治療したとのこと。)
もし、その時、陽性だったら、彼が悪いってことになる。(かな?)
まとめです。
クラミジアの♀の症状は、
1.おりもののびみょーな変化(量↑・色がいつもと違う)
2.出血少々
3.腹痛なんとなく
4.治っても将来の不安(妊娠に対して)
みんな、ほんとに、頼んだよ。
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投稿者 性行為感染症対策室 : 2006年06月28日


