クラミジア性結膜炎と腹膜炎
ご質問
4年前にクラミジアに感染し、腹膜炎になりました。
(当時付き合っていた彼からは検出されませんでした。)
クラミジアの診断結果を受ける前頃に同居していた家族が
強いウイルス性の結膜炎にかかり、点眼薬で治療を受けました。
その際、自分も眼科に行きましたが、特に何もありませんでした。
その後腹痛がひどくなり、病院でクラミジアによる腹膜炎と診断さ
れ、服薬によって治療・完治しました。
最近、クラミジアが原因でウイルス性の結膜炎になることを聞き、
いまさらながらとても心配になりました。
当時、家族には「腹膜炎」としか伝えておらず、クラミジアによる
ものであったことは言えませんでした。
よって、家族はクラミジアの検査は受けておらず、一般的なウイル
ス性結膜炎の治療しかしていません。現在、眼のかゆみ等は特に大丈夫のようですが、3年前頃に家族の一人が白内障になりました。
やはり、結膜炎になったのは自分が原因なのでしょうか。
そして、今からでもクラミジアの検査を受けてもらった方がよいの
でしょうか。心配です。
お答え
4年前の腹膜炎の診断(クラミジア性)が妥当であったとすると、
ご家族の眼疾はやはり、クラミジア・トラコマティス(CT)に
よるものだったと考えるのが一番自然ではないかと思います。
元来CTは、本邦ではトラコーマという眼疾として知られていて、
30~40年前までの保健体育の教科書には、
『トラコーマ予防のため、家族内でもタオルの共有は控えるべき』
との記載があった程でした。
しかしその後、水道の整備が急速に進んだこと、受診のし易かったことが幸いし、眼疾としてのトラコーマはほぼ終息し、散見される程度の病気になっていきました。
ただ一方で、性感染としてのCTは、当時から診断が難しかったことや、受診しづらかったことが原因となり、潜伏する方向に向かっていきました。
こういった背景を踏まえた上で本症例を考えると、
家族の眼のCT⇒自分の性器⇒腹膜 という順で感染が伝播していったのではないかということが推定されます。
となれば、4年前に解決済みの家族の眼CTに対して、今さら性器
や腹膜等へのCTの続発を心配する必要も全くありませんし、まし
てや白内障に対してもその原因を憂慮する必然性はありません。
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投稿者 性行為感染症対策室 : 2009年04月29日


