ある淋菌感染とクラミジア感染の統計

今日は、コマーシャル・セックス・ワーカー(CSW)についての、 興味深い、数字をご報告いたします。
CSWとは、一般的に、性風俗で働く女性のことをいいます。
(今回は、ソープ・ヘルス・ホステス・その他のCSWをまとめて ひとくくりにCSWとしています。)

それによれば、最近の、CSWと ノン・コマーシャル・セックス・ワーカー(NCSW:つまり素人です。 今回は、家事手伝い・会社員・学生・自営業・主婦など)に おいて、淋菌およびクラミジア・トラコマティスの感染率を調査 してみると、ある傾向がみられるといいます。

まずは、淋菌の陽性率から。
ソープ嬢においては2003年度は、2.0%であったが、 2004年から2005年は1.5%であった。 ソープ嬢以外のCSWでは、2003年は5.2%で、 2004年から2005年は3.3%であった。 この時(2004年から2005年)、同時に測定された NCSWである学生では、6.7%の陽性率を示していた。 また、ヘルス嬢は4.2%で、ソープ嬢よりも、高率であった。

2004年から2005年の クラミジア陽性率は、 CSWが11.2%なのに対し、 NCSWが、17.9%でNCSWの方が優位であった。 また、淋菌の陽性率は、 CSWが、2.0%、 NCSWが、1.4%で、CSWの方が優位であった。

さらに、1996年から2005年までのクラミジア陽性率の 年度推移を見てみると、2002年ぐらいからNCSWの感染率が は上昇してきているのがわかる。

以上より、結論です。
・淋菌感染は、ソープよりソープ以外のCSWの方が多く、 ヘルスが、ソープの3倍近いし、また、NCSWの学生が高い値を示した。 クラミジアは、CSWよりNCSWの方が多い。
・2002年頃から、NCSWにおいて、クラミジア陽性率が、 上昇してきているということは、一般人へのクラミジアの 感染拡大がこの時を境にして起こったことを物語っている。

どうですか?こういった統計に基づいた数字をみてみると、 自分たちが普段、感覚的にとらえているイメージと、その実態が 異なっていることに気付かされます。
(今回用いた数字は、2005年12月の日本性感染症学会での、 吉尾ら、の発表をもとにしております。)

PAGETOP