さあ、今回は淋病についての3回目の話になるね。 「あなたは淋病に罹っています。」って言うと、患者さんによっては、 「マジっすかぁ。」って人もいるし、「何ですかー。それ。」って人も。 実に様々です。でも、みんなその後に必ず口を揃えて言うのが、 「それ、治るんですか?」っていう一言。 そういう時、僕は必ずこう言うことにしている。 「全力で治すつもりで取り組むけど、淋菌って、薬剤に抵抗 するやつがいるんだよね。もし、そんなやつなら、長引くよ。」 脅してるんじゃないよ。本当のことなんだから。 じゃ、今日も少しだけ、勉強しようかな。 どうして淋病になるの? 淋病はペニス・膣・口・肛門の接触によって広がっていきます。 よく勘違いされる患者さんがいらっしゃるのですが、淋菌の伝播には、 必ずしも射精という行為は必要ではありません。 接触だけで充分なのです。 また、淋病は出産時に母から子へ伝播されることも覚えておかなければなりません。 しかも、いくら治療をしても、再度、淋病の患者と性的関係をもてば、 再び淋病に罹患してしまうのです。 わかったかな?結構、触ればうつってしまうって感じでしょ? 特に、性体験のない小さな女の子に淋病がうつる時があるけど、 子供の膣粘膜は、大人の女性より、病原体に感受性が強いんだ。 だから、シーツ・タオル・公衆浴場の洗い場などで、淋菌に接触して 淋菌性の外陰炎になってしまうことがある。 そういった経緯で、家族内で、パパが娘にうつして しまったってこともある。これは悲しすぎるね。注意が必要だよ。

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