今日は淋病についてのお話をしましょう。
僕は、日々、患者さんを診察していますが、
性感染症の心配をして、 当クリニックを訪れる方のなかで、
男性の患者さんを悩ますものの ナンバー1として、この淋病があります。

なぜ男をこんなにも悩ますのか?
それは、「痛みと膿の嵐」という言葉で集約しても差し支えないでしょう。

『数日前に、彼女ではない女の子とSEX しました。
もちろん、コンドームなどしませんでした。
でも、ちゃんと避妊は しましたよ。膣外射精で。
そしたら、2~3日して、あそこから膿が あふれ出てきて、
気が付いたら、おしっこをするのも嫌になるほど、
尿道が痛くなってきたんです。だから先生治して。あっ焼けるぅ~。』

こんなエピソードが一番典型的かな。

とにかく耐え切れなくなっている男ほど、素直で、勉強熱心で、 かわいらしい生き物はないね。
僕の話を、熱い目をして一心不乱に聞いてくれる。
そんな時、「医者になってほんとよかった。」って思うんだ。

それじゃあ、ちょっとだけ知識を入れてみようかな。
淋病(淋疾)とは? 淋病とはNeisseria gonorrhoeaeという病原菌によって 起こるSTDです。
この菌は暖かくて湿った処でよく発育するため、人体において以下の場所で棲息します。

女性では、子宮頸管、子宮、卵管
男性・女性において、尿道、口腔、咽頭、目、肛門

一回のSEXでうつる確率が50%なんて言われている。
これはもう、いちかばちかって感じだよね。
すごいスリルだとは思うけど、ちょっと落ち着いてさぁ。 まずは、コンドームをしようよ。

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