初めまして。
怖くて不安になりメールさせていただきました。
昨晩、彼氏と性行為中に私の陰部にイボのような異物があると言われました。
今日、近くの産婦人科に行くと先生に「HPV」と診断され、ガン検診を受けました。
それと「おりもののニオイが生臭い」と笑って言われ「クラミジアか淋菌感染症の疑いがあるから検査する」と言われました。
今の彼氏ではなく、きっと前付き合ってた彼氏のモノに「ブツブツ」があったのを思い出し、今の彼氏に申し訳なさと、自分が性病にかかってるかも知れないのと、がん検査をすると言われたことがショックで呆然としていまいました。
先生も評判とのことでその病院に行ったのですが、ショックを受けた私が呆然としてたことプラス、性病について無知すぎるのか苛々した様子で不安になりました。
コンジローマは漢方か、レーザー治療のどちらで治したいか聞かれました。
どっちがいいのかも分かりません。教えてください。
あと、病院を変えるということもして良いのでしょうか。
診察にあたられた先生の態度はともかくとして、行っている動作はすべて理にかなっています。
ヒトパピローマウイルスの女性器への感染を簡便にかつ客観的に証明する方法として子宮膣部細胞診がありますし、
性的にアクティブな年齢であるなら、おりものの臭いが生臭くなる「細菌性膣症」の存在、さらにクラミジア等の性感染症も疑わなくてはならないからです。
先生はまた、これからの治療についても、レーザーによる手術か、漢方の服用か、という選択をあなたにさせていますね。
これは、この2つのどちらか、というよりもどちらとも選択されたほうがいいと思います。
なぜなら尖圭コンジローマと言う疾患は、罹った本人がそのウイルスの抗体(免疫)を獲得できていないと、たとえ手術で取ろうと、レーザーで焼こうと、ドライアイスで痛めつけようとも、再発の可能性が高くなるからです。
漢方薬は現在、HPVに対する抗体獲得を促す唯一の方法であると言っていいでしょう。
最後になりますが、病院を変えるという選択肢もあるにはあります。
でも、お話を伺った限りでは、診療に当たられている先生はすべて正しい方向性で進めているように感じられます。
コンジローマは最終的には治ります。
確かにHPVのごく一部には、人間の身体に長期にわたって居座るものもいるのですが、今回のHPVがそういうものであるかどうかは、
子宮がん検査のデータを何度かとればわかることです。
そして居座るものはごく稀だということも覚えておいてください。
ここは一つ心を落ち着かせて治療に参加するようにしてください。
そして治療についてわからないことがあれば、勇気をだして先生に聞いてみてください。
それでもわからないことや困ったことがあればまた私に相談してください。