私は5ヶ月前まで風俗で働いていました。

性病検査は義務付けられていたので病院にいって毎月検査をしていました。
クラミジアやトリコモナスを移されてしまいましたが、すぐに診察したためすぐに完治しました。

最近、気づいたのですが、膣の外部に2.3個いぼのようなものが出来ていました。
風俗をやめたときに検査をしてコンジローム陰性でしたが、もしかしたらと、怖くなっています。

コンジロームに感染しても時期によっては陰性になってしまうこともあるのでしょうか?
教えてください。宜しくお願いいたします

一般的に、男性女性を問わず、陰部にイボを作ってしまうウイルスは、HPVの中でも、低リスクタイプである6型、11型だと言われています。

気になる潜伏期ですが、最近の報告によれば、HPVの感染後、3週~8か月(平均2.8か月)で症状(イボ)が発現するといわれていますので、今回の、仕事をやめて5か月後という時期においても、十分に風俗の仕事時の感染によるものと考えられます。

また、風俗をやめた時にコンジローマの検査をした、とありますが、たとえHPV6型、11型を検出することができるHPV-DNA-低リスクタイプの検査が行われていたとしても、はたしてその検体を採取した部位が、今回のイボの出た場所だったでしょうか?

これは非常に難しい問題です。
一見して何もない女性の陰部からHPV-DNAの検体を採る場合、普通は、膣内、特に子宮膣部からの採取を試みると思います。
これが、子宮がんの原因となるHPV-DNA-中高リスクタイプの検出部位としてなら、何ら問題ないのですが、尖圭コンジローマの原因となるHPV検出では、えてして、その最適部位をはずしてしまうことになります。

女性の尖圭コンジローマを診察した場合、時に、膣内にもその病変が拡がっていることはあっても、ほとんどの症例が、膣口の周囲にイボがあるという状態です。
これは、性行為の際に傷がついた皮膚にHPVが侵入することを意味しています。
その証拠に、男性のコンジローマは、必ずといってもいいほど、包皮の切れた(損傷した)部位に発症します。
包皮の全体に炎症のある方では、かなり広い範囲でコンジローマが密集することになります。

それを踏まえて、今回のケースを考えると、仕事を辞めた後に、HPV-DNA-低リスクタイプを検査したとしても、その時点ではイボがなかったため、膣内の分泌物での測定が行われたのではないか?
その結果、分泌物内にはHPVは存在しなくても、膣口の周りの皮膚にはすでにHPVが感染していて、それが5か月以上の月日を経て、発現してきたのではないか?
と、このように思えるのです。

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