ご質問
整形外科でレントゲンを撮ったところ、
骨盤内に白い影があるといわれました。
確かに7cm×4cm位の範囲に白い影がチラチラと確認できました。
子宮筋腫かもと言われましたが、
現在通院している産婦人科で大きな筋腫は無いと言われています。
以前クラミジアを長く患ったことがありますが、
それが骨盤内に広がった場合、
レントゲンでそのように見えることはあるのでしょうか。
お答え
古いクラミジア感染が骨盤内で拡がったにしても、
レントゲン写真でそのように写ることはありません。
白く写るということは、レントゲンの透過度が低い組織であることを
意味します。
整形外科で筋腫かもしれない、と言われたのは、
まれに子宮筋腫の筋腫核といわれる部分が、石灰化変性して
レントゲンに白く写ることがあるからです。
ただ、かかりつけの先生からは「筋腫はない。」との確定を
受けているのであれば、
①卵巣嚢腫内の石灰化部位(類皮嚢腫ではありがちな所見)
②過去に飲んだ撮影用のバリウムの腸内遺残
③感染症のなかでも、性器結核などの石灰化病変を形成するもの
これぐらいしか鑑別疾患として列記することが出来ません。
いずれにしても、もっと詳しく調べる必要がある所見であると言えます。
古いクラミジアでもクラミジア抗体なら現在の活動性検査は可能です。