C型肝炎

概要

C型肝炎ウイルス(HCV)キャリアは
重要世界中におよそ1億7000万人存在します。
重要日本ではおよそ200万人とされています。
HCVはこれらのキャリアの血液が直接体内に入ることにより感染します。

感染経路(日本)

重要1992年以前の輸血
重要1992年以前HCVの混入した血液製剤
重要覚せい剤の注射
重要入れ墨
重要観血的な民間療法(器具が使い捨てでない場合)
重要観血的な脱毛処理(器具が使い捨てでない場合)
重要性交渉
(もちろん1.2.は現在はありません。)

ここでは7.の性交渉が問題になるわけですが一般的に頻度は低いものとされています。

夫婦間では年齢とともにHCV感染率が高まりますが、陽性夫婦双方のHCVの遺伝子配列を調査してみると必ずしも同一のHCVでないし、むしろ異なる場合が多いのです。
また、prospective(前向き)な研究では夫婦間の感染確率は、年間0.23%とする報告もあります。
このことから、性交渉という感染機会は、HCVという病原体の場合、成立はするけれど低率であるということができるでしょう。

一方、性風俗で働く女性を対象とした調査によれば、HCV抗体陽性の頻度は、同年代一般女性と比べ8~10倍という報告があります。
何だかさっきと違っていると言われそうですが、米国2006年のCDC調査においても、年間802例の急性C型肝炎(人口10万人対0.3人に相当)中
重要薬物静脈注射 54%
重要推定上の潜伏期間中、複数のSEXパートナー 36%
重要パートナーがHCVキャリア 10%

またHIVと重複感染例が多く、男性同性愛者から薬物静脈注射も行っていた例を除いてもHCV+HIVという症例が多かったという報告があります。
こういったことを総合すると、C型肝炎はB型肝炎に比べると感染力は劣るが、性感染症として位置づけなければならない、ということがわかります。
C型肝炎の最大の問題点は高い慢性化率:通常の感染で60~70%、輸血(ウイルス量多い)例で80%以上これにつきます。

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