ある朝、起きてみると尿道口から膿が出ていた。（下着についてた）
これは、Morning　Dropと言って男性のSTDではよく見られる症状です。

膿の性状は様々で、色は、透明なものから、白色、黄色、緑色まで、
量は、ペニスをしぼらないと出てこない程度から、何もしないのに、
後から後から出てくるものまで、
質感はさらさらのものからかなり粘性の高いものまで、
実に、多種多様です。

一般的に、クラミジアやその類縁疾患である、マイコプラズマや
ウレアプラズマの膿は白っぽくて、量が少なめです。
淋病のそれは、黄色～緑色で、量が多めなのが特徴です。
大腸菌などの一般細菌によるものは、ちょうど両者の中間
といったところでしょうか。
また、ウィルス感染によっても膿が排出されることがあります。

ただ、いくら膿が出ているからといって、必ずしもその病原体が
存在するというわけではありません。ペニスから膿が出ている患者さん
のうち、ほんの一部の方は、尿道粘膜における局所免疫の危弱性から、
アルコールを多飲した時や、疲れが溜まった時などにそういった症状
が現れる場合があります。