正常な夫婦生活があって、2年以内に妊娠しない場合を不妊症という。
通常、夫婦の90%以上が2年以内に妊娠するということから、
そう言われるようになったとされる。
また、過去に妊娠の経験がないものを原発性不妊といい、
妊娠したことはあるがその後2年以上妊娠しない場合を続発性不妊という。
不妊症の原因は女性側のものが約5割で、男性側が約3割、
約2割が原因不明。
男性側の原因
ほとんどが精子数が少ないか、または精子の運動率が低く、
奇形率が高い場合で、まれに無精子症のこともある。
女性側の原因
排卵因子:卵子の成熟障害・卵胞の未破裂
卵管因子:卵管の閉塞・卵の輸送障害(PIDとの関連)
着床因子:子宮内膜のコンディションの低さ・異物(粘膜下筋腫など)
頚管因子:精子の通過を阻害する物理的・化学的・免疫的な要因
子宮内膜症:内膜症のもつ組織破壊性と免疫異常による
年齢因子:卵子、子宮の老化(特に35歳以上の卵子の老化)
原因不明:不妊原因が特定できないもの