この疾患は、粘膜の表面についた細かい傷に、体表面に存在する
細菌が入り込んで繁殖し、一見して、粘膜がただれているような状態に
なることをいう。この疾患は、一度症状が完成すると、
自然には治りづらい傾向がある。細菌の持つ浸透速度が
常に粘膜のターン・オーバーの速度を上回るためと考えられる。

感染する細菌によって、症状は微妙に異なり、化膿性の強い細菌では、
粘膜面のただれがより強く、膿が滲み出してくることもある。
病原性がさほど強くなく、女性の細菌性膣症(BV)の原因になるような
細菌では、ただれが強いというよりは、むしろ垢のようなカス(恥垢)が
出る事の方が多い。

私の患者さんの中で多いのが、
風俗に行って、そこでゴシゴシ洗われて、痛くなって、さらに帰ってから、
気になって自分でゴシゴシ洗った後、ひどくなってきた、というもの。
あと、慢性的にこの状態なので、SEXをすると、風俗に行くと、
必ず悪化するというもの。この2パターンでしょうか。

鑑別疾患として、カンジダ症があるが、恥垢の微生物学的検索
によって確定できる。

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