今日は5回目だよ。 淋菌の検出率(陽性率)って知ってる? これは、病院やクリニックの外来で、その病気を疑って、検査した 患者さんのうち、どれくらいの割合で、病原体が見つかるか、 というものだよ。僕も所属している、日本性感染症学会での演題で、 東京地区におけるクラミジアと淋菌の検査成績 (松田静治ら,2005) というのがあって、それによれば、淋菌の検出率は、5.8%であった とされているよ。(過去17年間の平均)ちなみに、クラミジアは、 11.1%だったんだって。一見すると、少なく感じてしまうかな? 僕はそんなことは、決してないと思うんだけど、みなさんはどう? これは、あくまで、医療機関に来た人だけの統計だからね。 じゃ、今日のお勉強をいたしましょう。 淋病の症状 男性において、淋菌感染の兆候が全くみられない方がいる一方、 感染後2~5日後に、明らかにそれとわかる症状がみられる方もいます。 また、症状がみられるまでに感染後30日以上かかる方もいます。 具体的には、排尿時の焼けるような痛みと、ペニスからの、 白色か、黄色か、緑色をした分泌物が比較的大量に認められます。 さらに、睾丸が腫れて痛みをともなう場合があります。 女性において、淋病の症状は一般的に穏やかであることが多いようです。また、全くないという方もいます。 たとえ症状が出現した場合においても、排尿時に熱感を伴った痛みがあるとか、膣の分泌物が増えるとか、月経時以外の性器出血といった あまり、淋菌に特徴的であるとはいえない症状なので、 膀胱や膣に起こる他の感染と見誤ってしまう可能性もあります。 ただ、症状の有無や、ひどさにかかわらず、淋病に罹っている女性は すべて、淋菌が持っている組織破壊性というリスクから逃れることは できません。つまり、感染した瞬間から、将来的に起こってくる合併症と 向きわなければならないのです。 男性・女性共通の症状としてあげられるのが、 直腸感染における分泌物の増加、肛門の痒み、痛み、出血、 さらに便通時の痛みなどです。 また、咽頭感染においては、咽頭痛が認められる場合があります。 もちろん、これらの感染において、全く症状を認めない場合もあります。 こんな症状がある患者さんばかりを検査すれば、淋菌の検出率は ものすごく高くなりそうって感じがしない?それと同時に、他の感染症を 調べなければならないのは、言うまでもないんだけどね。

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