深刻化する耐性HIV 打つ手ない患者、日本にも

治らない疾患としての認識を、すでに人々から受けているHIV感染。
ただ、最近の様々な知見では、早期発見さえできれば近年においては、
薬剤を用いて、発症を抑制ですることが可能で、さらには、
たとえ発症したとしても、簡単には死なない、という啓蒙が
なされていなかったでしょうか?

記事:共同通信社    【2006年8月15日】

【ワシントン14日共同=吉本明美】
初の患者報告から25年になるエイズは、1990年代半ばに登場した
プロテアーゼ阻害剤と、AZTなど第1世代の治療薬を組み合わせる
「多剤併用療法」により、かなり長期間発症を抑えることが可能になった。
ところが最近、多くの薬に耐性を獲得したエイズウイルス(HIV)が
増え始め、治療現場で深刻な問題になっている。

治療を続けるうちに徐々に薬が効きにくくなる耐性は以前から
知られていたが、米パデュー大によると、過去に治療を受けたことがない
患者の20~40%にも耐性が見つかるとの報告がある。

耐性HIVが人から人に拡大していることを示しており
「薬の選択肢が狭くなるため、米医療関係者の危機感は非常に強い」
(満屋裕明(みつや・ひろあき)熊本大教授)という。

日本では、最初から耐性HIVに感染している例は5%程度とされる。
だが、国立国際医療センターの岡慎一(おか・しんいち)
エイズ治療・研究開発センター長は、
「効く薬がなく、症状の悪化に手の打ちようがない患者が、
うちだけでも10人前後いる」と明かし、
国内でも事態は切迫していると指摘する。

このニュースが示している内容は、かなりショッキングな事である。
人類が、最大の敵と認めて、対策を施した結果、
このような手詰まり状態に陥ったのだから。
ただ、この窮地を日本人がどうにかする!!
なんと、すばらしいことではないでしょうか。<次のトピックスへ>

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